糖尿病は、遺伝的要素もありますが、一般的に肥満体型の人がなりやすいといわれています。肥満は糖尿病だけではなく、他の生活習慣病を引き起こす原因にもなります。肥満を防ぐことは、病気になりづらい、健康な身体を維持するためにも必要なことです。
人間の身体にはすい臓から分泌されるインスリンという物質があります。このインスリンは体内に取り込まれたブドウ糖の量を血液中に一定に保つために、脳細胞や筋肉細胞、脂肪細胞にブドウ糖を取り込む役割を果たします。この役割はインスリンにしかできない重要なホルモンの一種です。そのためインスリンがすい臓から分泌されない、または分泌量が不足している、分泌されているのに働きが不十分だと、血液中のブドウ糖のコントロールができなくなり、血糖値を下げることができなくなります。このような「糖代謝の異常」によって発症する病気が「糖尿病」です。糖尿病は自覚症状がない病気で、糖尿病にもいくつか種類がありますが、ほとんどの場合突発的に発症する病気ではありません。遺伝や長い間の生活習慣などが影響して起こる病気です。糖尿病は一度なると完治することはできませんが、早期の段階で発見できれば、進行を遅らせることもできます。反対に発見が遅れた場合、生命に関わる合併症になることもあります。
糖尿病は、ケガや頭痛・腹痛のようにその場ですぐ痛みを感じたりはしません。日本人がかかる糖尿病のタイプは遺伝的要因に日常の生活習慣がきっかけとなり発症する場合が多いようです。このタイプは2型糖尿病と呼ばれています。糖尿病の初期段階では自覚症状はほとんどありません。「のどが渇く、水分を多く摂取するため尿の回数や量が増える」、「身体がだるく、疲れやすい」、「急に食欲がでる」などの自覚症状があらわれる時には、すでに病状が進んでいる状態となります。さらに「食欲はあるが痩せてくる」、「血液の流れが悪くなり手足の冷えや壊疽などが起こる」などの自覚症状がでた場合には、糖尿病がかなり進行している状態にあります。この状態を放置すると「むくみが出る」、「おできができやすい、皮膚が化膿しやすい、傷の治りも遅くなる」、「性欲の低下」などの症状があらわれ、さまざまな合併症を発症する危険性が高まります。
糖尿病のであるかどうかの初期検査は血糖検査で調べます。血糖値の検査は、空腹時とブドウ糖負荷後2時間値に行い、この結果糖尿病型(�@空腹時血糖が126mg/dl以上、�A75gブドウ糖負荷試験の2時間値が200mg/dl以上、�B随時血糖が200mg/dl以上1999年日本糖尿病学会で糖尿病型と判定する検査結果)が2回以上認められた場合は、「糖尿病」と診断され、1回の場合は「糖尿病型」といいます。また、�Aの検査で負荷前の数値が110未満で、2時間後が140未満の場合は「正常型」とされ、この「正常型」「糖尿病型」のどちらにも属さないものを「境界型」と呼びます。